さてさて、確定申告のシーズンですが毎年この時期には「ここもうちょっとならんのか?」という話を個人ブログに書いてきたのですが、こっちのブログの方が向いている内容であると気がついたことと(遅い)今年はe-taxとマイナンバーカードの連動で多くの事業者さんや会計士さんも困っているということなので、1人でも参考になればということでこちらで書いてみたいと思います。
e-taxを開くのにマイナンバーカードが必要
まぁ、e-taxなんて開くのは年4回ぐらいだと思います。
僕は今年の1月に開いたわけですよ、確定申告も近いしメールボックスもたまには確認しないとねということで。
もちろん僕はずっと同じ会計事務所さんに全てやってもらっていますけど、通知とかは当然僕のメールボックスに来ますし、全く見ないというのはどうかと思いますので、たまには見るわけですよ。
そうしたらね、カードリーダーでマイナンバーカードを読み込めって出るわけです。
通知カードじゃなくてマイナンバーカードの方ですよ、皆さん作ってますか?
普及率10%ぐらいでしたっけ、だから作ってない人の方が多いはずです。
なので「いくらなんでも識別番号を入れたらログインできるだろう」と思い、ログインしてメールボックスを見ると、納税通知以外のメールに関してロックがかかってて見ることができないわけですよ!
いやいやいや、セキュリティは強くなるかもしれないけどそれなら銀行みたいにワンタイムパスワードを使うとかするほうが手間が省けるのでは!?
そもそも、こういう仕様になりますって通知なら事前にしてくれないと困りますよ。
ということで会計士さんに連絡をしたのが1月の頭ぐらい、すると会計士さんも『私達も年末に勉強会で知ったんですよ・・・今年はこれ大変です』と困惑しておられました。せめて会計士さんには通知しておかないとダメでしょ・・・
マイナンバーカードは証明写真機から申請できる!でも3週間かかるよ!
流石にこんな仕様の為にマイナンバーカードを作るのはしゃくでしたが、所詮社会の犬である僕はすぐさま中区役所へ。
マイナンバー通知カードはもちろん持っているので、窓口で「何かマイナンバーカードが無いとe-taxが使えなくなったのでカード作りたいです」とお伝えすると「そうなんですよ、なんでそんなことしたんだろうね。お兄さんみたいな人が沢山来てるよ」と役所の人。
窓口で一枚の紙をもらい「郵送かスマホからか証明写真機から申請できるよ、カードができるのは3週間後ぐらいなので通知を送ったら取りに来てね」と言われ「え?3週間待つ上に郵送で届かないの?」と驚きました。
で、まず郵送で申請なんてこの時代にありえない。
スマホから・・・とも思いましたが、どうせ写真が暗いとか何かしらの不備が出るだろうし、その不備が出るまでにも時間がかかると面倒なので証明写真機を利用することに。
しかし区役所内の証明写真機は人が並んでいたので地元のコンビニにある証明写真機に向かい、そこで申請するのですが「バーコードをかざしてね」と表示されて素直にかざすものの認識しないので一度ブチ切れそうになりましたが3度目の挑戦で成功。
何と料金700円と少々お高め、さらに「イケメンに撮影するなら900円」というExcellentモードなるものが存在。
本来ならこの65点ぐらいのルックスを75点以上にするために200円足すところですが、そもそも不満たらたらでマイナンバーカードを作るのですから700円の方を選択。
写真を何枚か撮影して3週間後ぐらいに「マイナンバーカードができたからこれを持って中区役所に取りにきなされ」という通知が来たので、さっそく中区役所に向かいました。
マイナンバーカードの受け取りが面倒臭すぎる
「マイナンバーカード取りに来い通知」にはいくつかの記入欄があり、住所氏名と印鑑は日本の定番として『署名用電子証明書暗証番号』『利用者証明用電子証明書暗証番号』『住民基本台帳用暗証番号』『券面事項入力補助用暗証番号』と4種類もの暗証番号を記入する箇所があります。
「多いわ!」と思いながらも社会の犬である僕はこれを書き、誰かのライブ会場かと思うぐらい混んでいる中区役所の窓口まで行きました。
窓口で「あーマイナンバーカードね。じゃあ暗証番号を決めるからこれに記入してね」と紙を渡され・・・
「え?僕書いてきたこれは?」「うん、こっちにも書いてもらえるかな」と言われてまたしても4種類の暗証番号を書くと「はい、はあこれ保管しておいてね」と渡される。
いや・・・そりゃもう控えも写メも取ってますがな。誰が4つも暗証番号を暗記するんよ。
「ま、混雑してるけどマイナンバーカードを取りに来ただけなんだからすぐだろう」と思い、時期的に風邪をうつされたりしたくないので立って待つこと予想外の30分経過。
ようやく呼ばれて窓口に行くと職員さんがタッチパネルを手に持っているので「まさかな」と思っていると『ではね、マイナンバーカードに設定しますのでタッチパネルに暗証番号を4つお願いしますね」
『えええ?マジですか?僕、家で書いて持ってきてさっきも書いて今度タッチパネルなんですか?それならタッチパネルだけで良くないですか?』と流石に聞いてみると「そうなんですけど、このタッチパネルで登録するので」と嫌そうな顔をされたので、それ以上に嫌そうな顔をしてタッチパネルに入力。
その後、マイナンバーカードが「10年更新で、チップは5年更新」というようなことを言われたので「それなら全部5年更新の方がよくないですか?だって9年と11ヶ月後の僕ってこの写真より相当老けてるはずですから身分証明にならなくないですか?というか10年後にマイナンバーカードないですよね多分」と言うと「確かにそうですね・・・」と神妙な面持ちになったので、まぁ言っても仕方ないからとマイナンバーカードをもらい、その足で会計事務所に行き会計士さんにこの話を一部始終愚痴。
e-taxとマイナンバーカードだけでも実はログインできない!
人間というものは不思議なもので、別に見たくもないe-taxのメールを見るために時間も手間もお金もかかっているというのに、というかこれまで見れたものが見れなくされただけなのに、いざ開けるとなると少しドキドキするものです。
何だか半笑いの表情を浮かべながら、PCにカードリーダーを差してマイナンバーカードをセット。
すると、この時代では考えられない条件がありました。
いや、いま使ってる人のシェアどれぐらいなのよ。
ChromeもFirefoxもダメ?マジで?インターネットエクスプローラー限定なのこれ?
まぁ仕方ない、長いものには巻かれるしかない。
インターネットエクスプローラーを起動してついに認識!!できるのかと思いきや・・・
何かインストールしろとの表示。
ほうほう・・・納税させる上にここまで手間を掛けさせるとは、なんてことは思わずに真顔でインストール。
これでようやくクリアだ!長かった、長い冒険だったマイナンバークエストⅢ~そして申告へ~
かと思いきや「冒険の書が消えました」レベルの衝撃が走るメッセージが登場。
なんですかそれは。
まぁ「ググれカス」と言われたのだと思いGoogle先生からご教授いただくと、公的個人認証サービスというサイトがあり、ここで何だか説明の曖昧なソフトのインストールをしろということでした。
さすがにここまで来ると、クレームとか問い合わせが殺到することを承知の上としか思えないぐらいの手間。
というかe-taxでこの手順を一本化して説明しておいてくれないと、年配の人とか絶対困るぜ。
ここまでやってようやくマイナンバーカードを認識でき、利用者証明パスワードを入力して完了。
しかしこの画面には「公的個人認証 利用者証明パスワード」と書いてありますが、マイナンバーカードを作ったときには「利用者証明電子証明書暗証番号」という名目なのです。
なぜ一致させないの!!と流石に腹が立ってきました。
この一致させないパターンはe-tax・納税絡みでは昔からそうなんですよ。
「収納機関番号」 | 収納機関番号 |
「納付番号」 | 利用者識別番号 |
「確認番号」 | 納税用確認番号 |
「納付区分」 | 納付目的コード |
これが一致してないから独立してから納税する時にどれだけ困ったことか。
まぁとりあえずメールからロックが外れて見ることができましたが、これまでできたことをするためにここまでの手間をかけさせる上に「こうなりますよ」という通知もないとは社会の犬に対しての扱いというのは厳しいものでございます。
まぁでもね、これで恐らくPCとかIPとかとe-taxがマイナンバーカードを通して認識できたのでしょう、これで今後は何時も通りだな・・・と安心していましたが・・・
毎回カードリーダーとマイナンバーカードとインターネットエクスプローラーが必要になるe-taxの罠
「これでChromeからでも開けるんだよね?」と思いアクセスすると・・・「対応ブラウザじゃないよ」という表示が。
「インターネットエクスプローラーからなら利用者識別番号でログインすればいいんだよね?」と思いアクセスしましたが「カードリーダーにマイナンバーカード入れてや」という表示が・・・
なるほど、ということはどこまで信頼できるかわからないソフトを2つもインストールしたままで、インターネットエクスプローラーはPCから削除することもできず、そして常にカードリーダーとマイナンバーカードを手の届くところに置いておいて毎回これをやってようやく納税に関するメールをいただけるということなんですね。
いくらなんでもこれどうなの!!
とは思いますが、まぁ僕は環境が整っているので逆にこれを変更される方が腹が立ちます(笑)
何にしても確定申告をする方でマイナンバーカードが現時点(この記事が3月4日)で手元にない方はマイナンバーカードを利用した方法は難しいと思いますが、来年以降のために参考にしてみてくださいね。